葬儀は、通常は、仏式、神式、キリスト教式、無宗教式の4つによって執り行われますが、キリスト教や無宗教の場合には、その進め方にも独特の内容があり、携わるような場合にはよく内容の理解をしてから参列に臨む必要があります。まず、キリスト教式の葬儀では、大きく、新教となるプロテスタントの場合と旧教となるカトリックの場合があり、それぞれに違いがあります。1つに、プロテスタントでは故人の信仰に重きをおいているために、聖書を中心として天国での再開と神に仕える希望と信仰を深めるために行なわれ、祈りが行われますが、カトリックでは故人の罪を神に詫び、許しを乞い、永遠の安息が得られるように祈りが行われ、教会の教義を中心として儀式が執り行われます。葬儀は、ほとんど教会で行われ、席順等に関しては、プロテスタントでは仏式と同様な順序になり、カトリックでは喪主や遺族、近親者は前列に着席をしますが、他の参列者に関しては空いた席に自由に着席をすることになります。

また、プロテスタントではオルガンによる前奏から始まり、聖書の朗読、讃美歌の合唱、黙禱等が行なわれ最後にオルガンの後奏とともに喪主挨拶、参列者の献花により終了となりますが、カトリックの場合には安息のミサから始まり、司祭の説教、聖歌、香を焚きながらの死者への冥福が祈られます。そして最後に一同聖歌から、神父による祈りが行われ、弔電弔辞の披露、一般参列者の献花、遺族代表の挨拶で葬儀は終了となります。無宗教式では宗教的な司式者はおらず、遺族から依頼を受けた人が進行係となって儀式は進められます。内容的には仏式と同様に進められることが多く、焼香も同様となりますが、演出に関しては故人を偲ぶために自由に行なわれており、それぞれの主催者によっても違いがあります。

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