社会構造が複雑化・多様化したことで、日本の葬儀形式は現在大きな変化を迎えています。これまでは生前故人と縁のあった人を全員招いて、盛大で大規模な儀式を行っていましたが、最近は規模の小さい葬式が行われる機会が増えています。小規模な葬儀は一般的な葬式よりも費用が安価で、全体的にシンプルな傾向があります。高齢化が進んだことによる参列者の減少、経済格差の拡大が原因で、費用が安く小規模な葬儀が必要とされるようになったのです。

規模の小さい葬式は低価格でシンプルなタイプが多いですが、サービスの質が低下することはありません。規模が小さくなる分、遺族の当日の負担が減るので、心に余裕を持って故人とお別れできるというメリットもあります。小さな葬式にはいくつかの種類があり、費用もそれぞれ大きく異なります。最も安いのは儀式を行わない直葬と呼ばれるタイプで、料金は20万円程度です。

親しい人だけを集めて行う家族葬は、100万円~120万円の費用がかかります。通常であれば2日間かかる葬儀を1日で終わらせる1日葬は、家族葬とほぼ同額の料金です。通常なら200万円前後かかる葬儀が、ほぼ半額の金額で行えるのは魅力的ですが、国内では未だ認知度が低い葬式なので、戸惑いを感じる参列者もいます。実施する際は参加不参加に関わらず、関係者全員に通知しておきましょう。

小規模な葬式は会社ごとに料金設定が異なるので、数社を比較・検討して選ぶようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です